サンティアゴ・デ・コンポステーラの素敵な思い出

サンティアゴ・デ・コンポステーラの宝石のような思い出

巡礼66日目 Finisterreから Muxia

朝6時に起床。
手早く身支度をしてアルベルゲの外に出る。
カフェで朝食をとっているとIくんにまた遭遇。
かれはここにもう一晩とどまるようだ。
喋っていると新しい日本人の方2人組と出会う。
挨拶をしていろいろ聞いていたら、一人は全盲らしい。
それでも北の道を歩き切ったというから驚きである。
何かと「〜だからできない」と言ってしまう自分に喝である。

ダラダラ過ごして8時に出発。
久しぶりの一人は気持ちいい。その代わり今日の道はなかなかハードだ。
休憩ポイントが途中に一回しかない上、とっても天気が良いのである。
ガリシアは厳しい笑

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道の雰囲気はフランスの道によく似ている。
最後の歩きということもあってか、いろいろと思い出す。

途中の街で休憩。地図には載っていないアルベルゲがあったりと
やっぱり設備がどんどん整っているようだ。

12時から出発。
めちゃくちゃ暑い。最後の最後に受難である。
さらに大幅に道を間違える。
大雑把に地図は頭に入っていたので軌道修正。
最後の最後に閉まらない感じが、自分っぽい。

残り3kmの標識をみて少しセンチメンタルになる。
道に迷わなかったら見れなかった標識だけに、それがまたグッとくるのかな。

そして海。ピレネーやメセタよりも自分は海が一番感動する気がする。
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15時ぐらいにつく。
そこで最初にあってたスロベニア人と再開。
すごく喜ぶ。もっと喜びたかった。それくらい疲れていた。

最後の力を振り絞って岬に。
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その後待ちに戻って巡礼オフィスにて最後の証明書を発行してもらう。
そしてアルベルゲに。スロベニア人に教えてもらったやつだ。
ドルフィーノという名前のアルベルゲで中心地からは外れているが一段ベットが嬉しい。

そのあとスーパーに寄ると朝にあった日本人二人に。
いっしょに自炊をして、夕食を取ることに。

本当に思いで深い夕食で、様々なことを学んだ。
英語の下りで

若い頃は文法もちゃんとしないといけないって思うけど、
歳をとると時間が残り少ないじゃん。
だから、ごめんねって思いながらできる限り話すの。
でもそっちの方が心通じるのよね。

こう言われて、なるほどと本当に思った。
ネガティブな言い訳をせず、とにかく試す。
自分にとっていろんな学びがある夕食だった。

巡礼65日目 Cee から Finisterre

朝7時に起床。
最近はあまり早く起きられない。
とはいっても今日は目的地まで15kmもないのでゆっくり動く。
朝食を近くのBALでkさんと取る。
どうやらFinisterreまでkさんと一緒に到着することになりそうだ。

Ceeの街を出発。いきなり雨に振られる。
少し待ってからカミーノを再開する。
海岸線沿いを歩き、街中で山道に切り替わるルートを歩く。

kさんとはペースがだいぶ違うので50%ぐらいの力で歩く。
誰かに合わせるのが稀な自分にとっては、かなり新鮮だ。

途中のカフェでお茶をしていると
カミーノの道中で会ったベルギー人と再開する。
どうやら彼はフィステーラからSantiagoに向けて逆走しているようだ。
再開を喜びながらお互いの巡礼の安全を祈る。

2時間もすると山がひらけ、海が出迎えてくれる。
結構感動的だ。
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そこから1時間すると街の中心地に到着する。
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この街は公営アルベルゲで巡礼証明書が発行される。
自分だけ公営アルベルゲに。ここの公営アルベルゲ狭いのでお勧めしない。

プラプラしていると道中で何回も一緒になっているイタリア人に会う。
彼は今日はそとで寝るようだ

とりあえず岬に行く。片道40分。結構面倒臭い。
だけど晴れてたら絶対行くべきだ笑
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夕方ごろアルベルゲに行くとIくんと遭遇。
彼は車で夕日をみに行くらしい。
話を聞いていたらみたくなったので自分はもう一度歩きで岬まで。
引きずられてかIくんも歩きに。

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世界の果ての夕日はとても大きかった。

巡礼64日目 Ponte Olveira から Cee

朝から大雨。
ガリシアはどうやら私に厳しいようだ。
幸いこのアルベルゲはレストランが併設されているので
天気が良くなるまでお茶することに。
強い雨でも歩いている巡礼者は何人かおり、みんな必死だ。

11時ごろに雨が上がったので、サクッとスタート。
今にも降りそうな空模様だがとにかく歩く。
2時間も歩くとフィステーラとムシアの分岐があらわれる。
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フィステーラの道はどことなくフランスと似ている。
巡礼者はほとんどいないし、カフェも少なめだ。
懐かしさを感じながらゆっくりと歩く。

そしてとうとう海とご対面である。
生まれて初めての大西洋だ!
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16時過ぎにCeeの街に到着。ここでkさんとも再開する。
また途中まで結構一緒だったAFさんの安否もわかりホッとする。

巡礼63日目 Negreira から Ponte Olveiroa

今日も曇天。
涼しいので助かるのだが今日は降りそう。

kさんと8時にアルベルゲを出る。
今日あたりから人がガクッと減る。理由は良くわからない。
雰囲気は何処と無くフランスの巡礼路と似ている。

手前13kmの街までkさんと歩く。
ゆったりとしたアップダウンが続く道で歩きやすい。
しかし地味に何もない。時々休憩をはさみながら最初のBALに駆け込む。
ここでkさんとはお別れ。体調の問題もありタクシーを利用するようだ。
他の巡礼者もそうする人が多い。地味にハードな道なのかもしれない。

そこから20kmの行程が始まる。
そして予想通りの雨。降られながら3時間歩き続ける。
今までのカミーノの中で5本の指に入る辛い行程だった。

橋を渡ったとこでアルベルゲを見つけたので入る。
ここはコンテナを改装したような箱だったが
寄付だったので留まることに。
手作り感溢れるとこだったが丁寧に作ってありとてもくつろげた。

巡礼62日目 Santiago から Negreira

朝6時ぐらいに起きてゆっくりシャワーを浴びる。
今日は今にも雨が降りそうな曇天。
その代わり涼しかったので時間を気にせずゆっくり出る。

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今日は初めてI君と一緒に歩く。
1ヶ月以上も前にであっていたのに少し不思議な感じがする。
そして彼は23kgもの荷物を持っているにも関わらず早い。

途中の上り坂でkさんという日本人とも再開する。
そこからは適当に歩く。
途中とても川が綺麗な街を通る。

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緊張の意図が切れたみたいで、一日のことをあまり思い出せない。
そしてkさんと同じアルベルゲに。
久しぶりにゆで卵とイチゴを食べてテンションが上がった。

巡礼60•61日目 Santiago滞在

ショックで少し風邪気味になる笑

街でIくんとあったり新しい日本人のKさんとあったりする。
食事をしながら旅の話をシェア。
みんな明日からフィニステーラに向けて歩くらしい。

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たまたま観れたお香を振り回すやつ。
日曜日は必ず見られるらしい。今日は大型献金があったので運良くみれた。

悪いことばかりではないけど、やっぱりカテドラルを見て感動したかったなー。

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あとこの街はアルベルゲめっちゃ高いです。
街中の最低価格は17ユーロから。
郊外は12ユーロから。

自分はアルベルゲの中庭に張ってあるテントに宿泊しています。
これでも9ユーロ。

巡礼59日目 Casanova から Melide から Santiago

適当に起きてこの日もスタート。
Melideという街でAFさんと合流する約束をしていたのだが、
途中の連絡で難しいことが判明。
そこで自分は一気にSantiagoに行くことを決意。
前からトライしたかったナイトウォークに挑戦してみよう。

とりあえず昼にMelideの街に到着。
ここはタコ料理で有名な街らしい。
タコ料理を求めてブラブラしていると、
食事中の一団に呼び止められ、まず座れと言われる。
とにかく座って色々と喋りながら、いろいろ振舞ってもらう。
どうやら一族でランチをしているみたいで
その時に通りかかったアジア人の巡礼者が珍しかったのだろう。

とにかく面白い家族だった。
喋るは、歌うわで3時間ぐらいそこでワイワイしていた。
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その中に親戚ではないが友達のペテロという人が印象深かった。
とにかく「今を生きろ!」ってめっちゃ言われた。
ジョンレノンみたいな風貌もあいまってか、今でも心に残っている。


そして今日はW杯の決勝。
BALでドイツ人と鑑賞。
やはり自分たちの国が出ているだけあって盛り上がり方が全然違う。
自分は前後半をみてナイトウォークをスタート。

すぐさま後悔する。
難易度が高すぎる!これは数人だからできる芸当だと確信。
1時間歩いてバス停で仮眠を取ることに。
意外に疲れていたのか、劣悪な環境ながらも爆睡。
そして巡礼者が歩く音で朝の5時半に起きる。

巡礼再開。ここから 50kmでSantiagoに着く。
2ヶ月の集大成ということもあって、とにかくきつい日にしてみたかった。

案の定、きつい。
特に最後10kmは道路沿いな上に日陰も少なく、普通のコンディションでも辛いと思う。

途中休憩していると韓国人2人組に捕まる。
どうやらカミーノ締めはこの二人と迎えることになりそうだ。
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f:id:JakenJaken:20140717050639j:plain最後一緒に歩いた二人

そして夜の7時に到着。めちゃくちゃ旧市街地を迷いながらいざカテドラルへ!



って、これ?改修工事中じゃん。
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なんかショックで立てないっす笑
今日はおとなしく寝ます。